【本】安いニッポン・価格が示す停滞~FIREを目指してひた走る日々

ニュース・本

短い自己紹介/飲食店経営。2020年4月から要請に従い
休業などを繰り返しながら日々過ごす。現在セミリタイア(FIRE)生活を疑似体験中

スポンサーリンク

【物価の安いニッポン】

長らく日本で続いてきたデフレ経済に慣れ、その物価の安さを享受し、
そこに潜む問題に自ら目を背けてきたところもあります。

この本(安いニッポン~物価が示す停滞)を手に取ったということは
紛れもなく自分の中に疑念があり真実にもっと迫りたいという気持ちからです。

日本の安さを直視する

  • 実質賃金は20年以上伸びず
  • アメリカの30代IT人材の年収は日本の2倍以上
  • ディズニーランドもダイソーも世界で最安値
  • 日本の初任給はスイスの3分の1
  • 回転寿司も日本が最安

【なぜ安いといけないの】

買われる日本

  • グローバルな優秀な人材獲得競争に負けている(高い給与が払えない)
  • 技術が外国勢に買われる~アジア国籍になる日本の町工場
  • コロナ化でも衰えない海外からの投資~ニセコが買われる
  • 崩れる日本のお家芸(アニメ)日本が中国の下請けに。

【地理的アービトラージ】

地理的アービトラージ(通貨の強い国のお金を持って通貨の弱い国で生活をする)

ここ数年、銀座のメインの通りを歩いていると、中国人はもちろん
タイの旅行者も随分増えたと感じます。何となく言語でタイと分かるのですが

観光立国を目指す官民一体の政策が功を奏した結果なのでしょうか。

今から20年以上前、私がたびたび訪れたのが東南アジアで
卒業旅行は、タイ・バンコクでした。

それは何といっても、向こうでの滞在費が安く済むからで
日本で猛烈に働いては、その稼いだお金を持って東南アジアでゆっくり過ごす
というスタイルが気に入っていました。

日本より少々インフラが整っていなくても、安全でなくても、綺麗じゃなくても
それは仕方ない、だって物価が安いんだから。と思っていました。

若い頃は、少々の不自由もヘッチャラです。

しかし現在は

タイ・バンコクのショッピングモールで飲んだカフェラテが700円
インド・バンガロールの小ぎれいなホテルは約3万円

日本人からみても、何一つ安くありません。日本がデフレ経済を過ごしている中
世界はどんどん成長していました。


もちろん、政府の政策にしかり、日本の様々な魅力にしかり、多くの外国人を引き付けている
というのも一理あるかもしれませんが

ここ数年こぞって世界から、外国人が大量に日本を訪れているのは、

紛れもなく、【安いニッポン】だからという事実です

外国人にとって、それこそが日本にやってくる大きな魅力のひとつ。

一時、老後は(東南アジア)で優雅な生活。そんな流れが日本で流行っていた
ように記憶しています。

地理的アービトラージ(物価のちがい)を利用して、
年金生活を豊かに送りましょう、というものでした。

でも世界は日本がデフレ脱却できない間に、確実に成長を続けていました。

世界の成長スピード

について行けなければ、この先、逆転現象になるはずです。

既に〈爆買い〉という言葉が流行ったように
続々と日本人を驚愕させる富裕層たちが来日しています。

外国人で溢れかえる北海道ニセコ町をみれば

ラーメンが一杯、2000円。地元民からみたらとても高額。
1Kの部屋を借りようとすると、6万超。札幌の相場より4割高い。

次のニセコはどこだ?となる

強い通貨を持って日本に住む、富裕層の外国人で日本は溢れかえる?

日本はインフラが整備されていて、街は世界的にみても綺麗で安全。食も充実。
この国の物価が、この先、世界比で安い状態が続いていけば

外国人にとっては、地理的アービトラージの恩恵を最大限受けられ
、日本に来る外国人がさらに増えるのではないでしょうか。

【まとめ】

富める外国人と貧しい日本人が国内に混在

という近い将来が見えてきます。

今、街中を歩いていると、490円のわりと豪華なお弁当などもみかけます。
実際さらに安いものもあると思いますが

私自身も、物価の安い日本で
旅行に出かければ、それはコスパの良い清潔で快適なホテルに泊まれたりすることを
楽しんでいました。

そんな中、今回(安いニッポン)を読んで、改めて
手放しにいつまでもこの状況を、喜んでいてよいのだろうか?そんな気持ちになりました。

タイトルとURLをコピーしました