⦅フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか⦆幸福度世界1位のフィンランドを知る~FIREを目指してひた走る日々

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⦅短い自己紹介/自営業で2020年4月より休業を繰り返しながら過ごす/FIRE生活を疑似体験中⦆

今回読んだこちらの本。《夏休みは一か月、有給休暇消化100%、残業はほぼせず午後4時に自宅に帰る》なのに、《一人あたりのGDPは日本の1.25倍のフィンランド!》どんな国なのか深堀して見たくなりました。

タイトル:フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか
著者:堀内都喜子
ポプラ新書 860円(税別)

この著者の方が実際にフィンランドに住んで長年見つめてきたフィンランド社会の詳細が
描かれています。私たち日本人が漠然と想像してきた北欧そのものですが
今後大きく社会の在り方が変わっていくであろう私達の国、日本。フィンランドの社会は
色々なヒントを与えてくれそうです。


フィンランドを知る

  1. 面積は日本とあまり変わらず、人口は北海道と同じ550万人
  2. 石油やガスといった天然資源が乏しく国土の7割は森林
  3. 東はロシア、西はスエーデンに挟まれている
  4. 昔、電話で世界にその名を轟かせたノキアはフィンランドの会社

私が20年以上まえ、初めて購入したのもノキアの携帯でした♡
確か1万円


幸福度1位の理由を探る

  1. 政治的、経済的に国が安定
  2. 教育、福祉の機会が平等
  3. ワークライフバランスがとりやすい
  4. 身近な自然(会社が終わり、湖畔や森を散策できる)
  5. 選択の自由度(年齢、性別、家庭の経済状況は大きく影響しない)

一人当たりのGDPが日本の1.25倍の理由を探る

フィンランドの多くの人々は社会に出て勤めてからも学びを欠かさず
学校に通ったり、常日頃から自分のブラッシュアップを目指している

それは自分の仕事分野に限らず、他に興味を持っている全く違う分野なども含まれていて
40代で新たなスキルを持って違う業界に転職なんていうのも普通にあるというから
少々驚きです。

フィンランドの現状は

1996年に施工された就労時間に関する法律が2020年1月さらに改正され
就労時間の半分が働く時間も場所も従業員と雇用主が相談して自由に決定できるようになる。それによって皆が一斉に会社に来て一斉に帰るというよりも一人ひとりが自分のライフスタイルに合った働き方を見つけ、多様な働き方が可能になる。仕事=会社で行うという図式は崩れ、その人のライフスタイルに合った形でもっとも生産性が高くなる場所と時間に行うというように変わっていっている

引用:フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか

最近ではヨーロッパのシリコンバレーと言われるほど、さまざまな技術とアイディアを融合させたスタートアップ企業が産まれていて、世界的成功を収めている企業も続々と誕生しているようです。

日本では学校での教育が終わって就職すると、そこから勉強をするという時間をさほど持たない、もしくは仕事に追われて持てていない。

でも会社に勤める期間というのは30年、35年と長いわけで、その間、同時に勉強の時間も作らなければ、アップデートも出来ないし、今まで蓄えた知識も底をつきてしまう。

もともと終身雇用で従業員の解雇も簡単にはしないので、そんなところから会社、上司に忠誠を誓うのが最も賢いスタンスだったかもしれない。

ただ一方でそれは内向きで生産性を下げかねず、新しい創造が育つ土壌が少なくなってしまう気もする

フィンランドでは会社の業績が悪くなればあっという間にレイ、オフされ
失業が日本より身近にあるため、

自分自身に投資して備えよ、というのが当然のこととなる。レイオフは当然きびしいものではあるけれど、この備えこそが
一人あたりのGDPを押し上げていく原動力になるものではないでしょうか。

しっかり休んで趣味も謳歌して、仕事は効率を徹底的に追及する。ワークライフバランスが良いという事は心身健やかな状態で、創造力を育んで生産性を上げる大きな力となる

日本は社会が違うとしても,これから副業解禁の流れも加速するでしょうし
社会が大きく変革していくときなので
このフィンランドスタイルから学べるところはとても多いのではないかと思いました。


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